広島、最終戦に敗れ借金4の5位で今季終了 佐々岡監督「この悔しさを来年」

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広島・九里亜蓮

● 広島 2 - 3 中日 ○
<24回戦・マツダスタジアム>

 広島は本拠地での今季最終戦を勝利で飾れず、52勝56敗12分けの5位で全日程を終了。試合後に就任1年目の佐々岡真司監督(53)と、今季限りでの退団を表明している小窪哲也内野手(35)がファンにあいさつした。

 広島は中日先発・柳の前に8回まで無得点。3点を追う9回も簡単に二死を奪われたが、1番・長野の四球、続く田中広の右中間二塁打で二、三塁の好機を作り、3番・堂林の左前2点適時打で1点差に迫った。代わった藤嶋に対し続く松山も痛烈な打球を放ったが、打球は右直でゲームセット。先発の九里は9回をひとりで投げ抜いたが、力投実らず9回8安打3失点で6敗目(8勝)を喫した。

 試合には敗れたものの、8回に代打で登場した小窪が今季初安打となる中前打をマーク。また、菊池涼と鈴木誠は揃って欠場したが、菊池涼は二塁手として史上初となるシーズン無失策の偉業、鈴木誠は球団史上初の5年連続3割を達成した。

 試合後には最終戦セレモニーが行われ、まず佐々岡監督が「今年は新型コロナウイルスの影響で、今まで経験しことがないシーズンでした。この状況の中、死力を尽くしてくださった医療従事者のみなさん、そして多くの関係者のみなさん、本当にありがとうございました。改めてファンのみなさんの声援に支えられているんだな、と感じた1年でした。そんなファンのみなさんのご期待に応えられず、本当に申し訳ありません。この悔しさを来年、チーム一丸となって優勝を目指して頑張ります。また来シーズンも温かいご声援をよろしくお願いします。1年間、本当にありがとうございました」とあいさつした。

 佐々岡監督は「最後に小窪選手から、みなさんにあいさつがあるとのことなのでマイクを渡します」と続け、指名され大きな拍手を浴びた小窪は「ファンのみなさん、13年間、本当に熱い声援ありがとうございます。このような決断をした僕に対して、熱い声援を送っていただいたことは一生忘れません。今日でカープのユニフォームを着て試合をするのは最後だと思いますが、またみなさんに元気な姿を見せられるように、これからも頑張っていきます。13年間ありがとうとざいました」とファンに別れを告げた。


☆いかにも今季を象徴するような、残念な負け方のラストゲームだった。9回表の2点がなかったら、逆転サヨナラだったのに、と思ったのは私だけだろうか。
 ただ最終盤になって、リーグ随一の好調だったのは確か。鈴木誠と菊池の快挙達成、森下の新人王当確の活躍ぶりなど、好材料にも事欠かず。佐々岡監督の来季は優勝を目指す発言も、あながちただのリップサービスではないと思う。本気で期待してますよ。
がんばれ! カープ