広島大敗、緒方監督は6回4失点の大瀬良を責めず「相手にうまい攻撃をされた」
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5敗目の大瀬良は反省「ミスをカバーする投球ができなくて申し訳ない」

■DeNA 9-1 広島(28日・マツダスタジアム)

 広島は28日、マツダスタジアムで行われたDeNA戦に1-9で敗れた。打線が8回までわずか2安打と沈黙し、先発の大瀬良が6回4失点で5敗目を喫した。

 2回に安部の安打などでチャンスを作り、内野ゴロの間に1点を先制したが、その後は7回2死での田中の内野安打までヒットが出なかった。3回には1死から2四球と相手失策で満塁のチャンスを作ったが、鈴木、安部が倒れて無得点。6回には2死から連続四球でスコアリングポジションに走者を進めたが、代打のバティスタが内野フライに倒れた。

 緒方監督は「安打が少なかったからね」と言葉を絞り出した後、「四球が多く、チャンスはあったが、相手に粘り切られた。勝負所で失投が少なかった」と、相手投手の粘りに脱帽した。

 先発の大瀬良は3回にソトに逆転2ランを浴び、6回には安部の失策を皮切りに2点を失った。大瀬良は「ボール自体は悪くなかったが、要所で打たれてしまった。ミスをカバーする投球ができなくて申し訳ない」と反省したが、緒方監督は「(6回の失点は)エラーからだったからね。難しいボールを拾われて、相手にうまい攻撃をされた」と右腕を責めることはなかった。

 マツダスタジアムでは交流戦後、初の黒星となった。それでも台風接近の影響で試合のなかった2位の東京ヤクルトとのゲーム差は、まだ8ゲームもある。ホームで驚異的な勝率を誇るチームに、この1敗は単なる小休止に過ぎないのかもしれない。敗戦を淡々と振り返った緒方監督は「また切り替えて、明日からだね」と、気持ちを切り替えていた。