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阪神対広島 11回表広島1死満塁、上本は左前適時打を放つ

<阪神4-10広島>◇21日◇甲子園

 望みをつないだ。広島がCS進出を争う阪神との接戦を制した。移動試合となった阪神戦(甲子園)は、前日20日の中日戦(マツダスタジアム)に続く延長戦となった。4-4の11回に、打者一巡の猛攻で6得点。総力戦となった熱戦に終止符を打った。直接対決を制して、3位巨人を1ゲーム差で追走する。

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 我慢して、我慢して、延長11回に広島打線が爆発した。4-4で迎えた11回。相手のミスに乗じて満塁の好機をつくると、上本、菊池涼が続けて左前適時打で2点を勝ち越した。なおも満塁から西川が中堅頭上を襲う2点適時二塁打。マクブルームも2点打で続いた。3回以降、8イニング連続無得点。3併殺と悪い流れを集中打で一気に試合を決めた。

 執念で逆転CSに望みをつないだ。2点ビハインドの2回。先頭坂倉がカウント2-2から内角ツーシームにうまくバットを振り抜き、右翼席に放り込んだ。7戦ぶり1発が打線に火を付けた。会沢が中前打で続き、小園は初球の浮いたカットボールを強振。バックスクリーンにたたき込んだ。「自分のスイングでしっかり捉えることが出来ました。逆転できて良かったです」。8月10日ヤクルト戦以来の7号逆転2ランで、先発復帰した9日ヤクルト戦から9試合連続安打とした。さらに2四球と安打で満塁とし、先発伊藤将をマウンドから引きずり下ろした。

 リーグトップの防御率を誇る阪神相手に、広島中継ぎ陣が食らい付いた。6回に2番手森浦が2死から梅野に1発を浴びたものの、6回から6投手がバトンをつないだ。CS争いに加えて糸井引退試合も重なり、1球1打に大歓声があがる敵地で、中継ぎ勝負の展開で1歩も引かなかった。走者を出しながらも無失点でバトンをつなぎ、延長11回の大量得点に導いた。

 阪神との直接対決を制し、3位巨人を1ゲーム差で追走する。残り4試合はすべて本拠地マツダスタジアム。地元ファンの応援を背に、逆転CSに望みをつないでいく。


☆先発森下が苦しい投球で、何とか1点差リードを保って降板。今日引退試合の糸井選手にヒットを打たれて、追撃を許し、梅野選手に同点ホームランを浴びる。完全に阪神逆転ムードで延長に入ったが、カープの救援陣が本当に良く耐えた。

 打線も活発で、阪神の先発伊藤将投手を、2回でKO。その後は苦しんだが、延長11回に爆発。話はそれるが、前日打たれて逆転負けを喫した、阪神岩崎投手登板時、カープファンから「がんばれー」と応援があったと言う。両チームエラーが目立ったけど、このエピソードからも好試合だった事が伝わって来た。

 ともあれ敵地甲子園での死闘を、何とか乗り切った。残り6試合の巨人に4勝されると届かないが、ホームでの残り4試合を全勝で、吉報を待ちたいものである。
がんばれ! カープ