広島大瀬良12球団最速完投勝利、同点打&プロ1号

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DeNA対広島 完投勝利で本塁打を放った広島大瀬良(右)は本塁打のボールを手に、監督初勝利の佐々岡監督はウイニングボールを手にポーズを決める

<DeNA1-5広島>◇19日◇横浜

2年連続開幕投手を務めた広島大瀬良大地投手が9回4安打1失点の好投で、12球団最速の完投勝利を手にした。17日に29歳の誕生日を迎えたばかりの大黒柱が、佐々岡新監督に初勝利をプレゼントした。

本調子ではない中、新球シュートを加えた持ち球を幅広く使いながら「何とか丁寧に投げようと思った」。1回は2球で2アウト、合計7球で三者凡退の滑り出し。2回はロペスに先制ソロを浴びたものの、6回まで1安打投球。直球と得意のカットボールを中心に、左右、縦、前後を使い、DeNA打線を手玉に取った。

得意ではない打撃でも勝利に貢献した。5回1死三塁から今永の146キロ直球に食らいつき、同点打。9回2死一塁から国吉の高めの直球を強振して右翼席へダメ押し2ラン。プロ初本塁打が今季チーム1号となった。

新型コロナウイルス感染拡大で開幕は3カ月延期。この日は降雨でさらにプレーボールが30分以上遅れた。初本塁打もハイタッチはなく、勝利の瞬間もエアハイタッチ。ヒーローインタビューも自らマイクを持った。「待ちに待った開幕でチームが勝てて良かった」。例年とは違う戦いの幕開け。待ちわびたシーズン開幕戦で得た白星の味はやはり、格別だった。


✩開幕戦に強い大瀬良の一人舞台。投げては完投勝利、打っては同点タイムリーにプロ入り初のホームランとは恐れ入った。
 降雨で試合開始が遅れる悪コンディションの中、冷静に打たせて取り球数を抑える理想的な投球。相手の今永投手と投手戦の形だったが、球数はほぼ半分で、内容では圧倒してたと思う。ロペスに一発食らって先制されたが全く動じず、8回の一打同点のピンチも三好のファインプレーで凌ぎ切った。守備固めを送っていた佐々岡新監督の采配も的中して、大正解。
 大瀬良は打率が低くても印象的なタイムリーを良く打ってるので、プロ入り初ホームランとは意外だったが、大舞台での運も持ってるのだろう。今年も大いに頼りとなりそうだ。
 この試合他にも、一番に起用したピレラのホームランを含む3安打や、西川の芸術的な逆転タイムリー、復活を期待される田中のスリーベースなど見所満載で、百点満点の開幕戦だった。
がんばれ! カープ

参考動画→広島カープ  開幕戦ダイジェスト